「こしがや鴨ネギ鍋」は、全国でも千葉県との2ヶ所だけしかない皇室関連の行事のほか内外の賓客の接遇の場として使用される宮内庁鴨場と、200年以上前の江戸時代から良質な長葱の生産地だったことから、当時の越谷市商工会青年部が、地元を盛り上げたいと2005年11月に開かれたこしがや産業フェスタで5,000人分の大鍋イベントをきっかけに誕生しました。
「鴨が葱を背負って来る」のことわざの意味は、鴨の肉に葱まで添えてあって、すぐ鴨鍋ができる意から、うまいことが重なり、ますます好都合であることのたとえ。 だから、「こしがや鴨ネギ鍋」は縁起がいい!鍋なんです。
元祖「こしがや鴨ネギ鍋」はしょう油ベースの鍋つゆに鴨つくねと越谷産の野菜入り。越谷ねぎは煮込みの他に、焼いたものを最後にスライスした鴨肉と一緒にトッピングするのが特長。 本ページで紹介している「こしがや鴨ネギ鍋」は、1.しょう油ベース、2.店主厳選の安全安心の鴨(合鴨)肉使用、3.越谷ねぎは煮込みと焼きのダブル使いの3条件のみ。その他のかくし味やアイディアは各店舗におまかせとなっていますが、元祖も各店も、煮ても焼いても甘い越谷ねぎの特長を活かしたお鍋となっています。
鴨鍋に使われる鴨肉は、ビタミンB群や鉄分を多く含みます。
なかでも代謝を促進し、お肌を美しく保つ効果のあるビタミンB2は鶏肉の約4倍も含まれています。また、鉄分は疲労感やめまいなどさまざまな不調につながる貧血の改善に役立ちます。
鴨肉の旨味を引き立てている脂肪分ですが、鴨肉の脂肪は不飽和脂肪酸の含有量が高く、他の食肉(牛・豚・鶏)などに含まれる脂肪よりも低い温度(20~30度)で溶けるため、体内に残らないと言われています。
血中コレステロール値を低下させる作用があるので、成人病を気にされる方やダイエット中の方も安心して食べていただけます。
ねぎは古くから風邪をひいたときに薬代わりに利用されていました。辛味やにおいの成分「硫化アリル」には血液を固まりにくくして梗塞などの疾患を予防する機能、血糖値低下、血圧上昇を抑える働きがあります。鴨鍋の出汁に含まれる「グルタミン酸」や肉の旨み成分の「イノシン酸」を強めてくれる働きを持っています。合鴨から出る良質の脂分だけでも身体が温まるところに、ねぎの成分によってさらに体温を上げるなど、特に冬に食べていただきたいお鍋です。
越谷ねぎは、越谷産のねぎの総称です。江戸時代の終わり頃の文献に「葱は越ヶ谷辺(越谷)の名物として世に称せり」と記されているように、越谷では古くから盛んに生産され、広く愛されてきました。
越谷ねぎがおいしいのは、川によって運ばれ堆積した壌土(じょうど)と砂壌土(さじょうど)に適度の水分が保たれ、土が固く締まっているからです。その土を利用し、各生産者は高品質で甘いねぎが育つような土づくりを行なったうえでねぎを生産しています。
越谷ねぎの代表格である長ねぎは、その品質の高さから、東京の有名料亭などで使われ、高級食材として知られています。
軟白部がしっかりとしまっていて、煮くずれせず、辛味と甘みが絶妙で、煮て、焼いて、揚げて、薬味で、どんな食べ方でもおいしいねぎです。